・そこまで根拠のない個人の感想です。
・特定の製品に関する紹介とかではなく、あくまで選ぶ際の考え方に関する記事です。
・上半身については、今日日バイク用のウェアを買うと勝手についてくるので、もっぱらそれらをアップグレードするようなシチュエーションを前提に考えています。
プロテクターを着けておきたいのは以下の5か所。
うち「(ウェア内蔵)」とした部分はジャケット内のプロテクター用ポケットに入れて使うプロテクターを前提とします。
(※ただし胸部については後述の通りそれ以外の選択肢も “アリ” 。)
・首
・胸部(ウェア内蔵※)
・背面(背中)(ウェア内蔵)
・肩/肘(ウェア内蔵)
・膝
買うなら CE Level 2 の認証を取っているものを買います。
これについては、防御性能の下がる Level 1 もありますが、
・あまり価格的に変わらない
・そもそも最初からLevel 1のものがついているケースも多い(=買い替える意味がない)
・全体的な印象としてLevel 2のほうがソフトな素材を使っていて、体へのフィット感も良好。
といった理由で個人的にはLevel 2が良いと考えています。
// CE認証についての細かい解説はGoogleで「CE認証 プロテクター」と調べてみてね。
その上で同じLevel 2の中でも高い安いがありますが、そこはだいたい 「ブランド」「素材」「性能差(Level 2ギリギリか、それを超える性能を持っているか)」 の問題です。
予算の中で高いもの、特に予算が許すのであれば具体的な性能値を謳っているものをどうぞ。
同じくらいの価格帯で迷った場合は、基本に立ち返って、面積の大きいもの(=防御できる範囲の広いもの)を選ぶと良いと思います。
// プロテクターの保護範囲についても、表示をよく見るとTYPE A(狭い)・TYPE B(広い)で区分わけされているので、見た目で分からない場合はここも参考にすると良いです。
cf. 特集 | 知ってるつもり?バイク用品の安全規格を徹底解説! - motorimoda.com
それでは以下、選ぶのが簡単な順に…。
一番簡単。今ウェアに入っているもののサイズを測って、近いサイズのプロテクターで、 CE Level 2 と評価されているプロテクターを選ぶだけ。
ここも簡単。基本、そのジャケットのメーカが出している CE Level 2 のプロテクターを買うだけ。
理由は(ウェアの構造によりけりだが)他社品では物理的に入らない場合があるため。
ウェア内蔵の選択肢があるプロテクターの中で、ここだけは唯一別体型も “アリ” と言わざるを得ないのがなかなか難しいところです。
というのも、内蔵型の場合の胸部への装着方法が2023年現在、国内メーカー製ウェアと海外メーカー製ウェアとで統一されていないことがその原因です。
そのため、まとめると以下のような感じ。
胸部プロテクターが流行らない理由ってこういうところにあるような気がしなくもないです。
cf. 二輪車利用者に対するヘルメット及び胸部プロテクターの着用状況調査結果 - keishicho.metro.tokyo.lg.jp ]
これはまず、ズボンの上に着けるタイプとズボンの下に着けるタイプがありますが、基本的にどうしてもズボンの上に着けたくない(見た目的な意味で)人以外は上に着ける一択と考えています。
下に着けるタイプは一度着けるとなかなか気軽には外せない(ズボンを脱ぐ必要があるため)、特に夏場は汗を吸って酷い匂いになる…等おしゃれ以外のメリットはないと思います。
その上で双方共通の問題があるとすれば、固定に使うゴムベルトが伸びてしまう問題です。
ズボンの下に着けるタイプはどうしようもないので買い替えるか裁縫で直すしか有りません。
ズボン上タイプであれば、1.5万以上するようなオフロード用のものであればベルトの長さが調節可能なものもあるため、長く使うことを考えてオフロード用にするかといったところは一つ選択肢としてあるかと思います。
また、ズボン上タイプについては、
・ニーシンガード(=膝+すね)
・ニーガード(=膝だけ)
の2種類があります。
ここは性能重視なら前者、外したあとのコンパクトさ重視なら後者 と選ぶのが良いかと思います。
正直公道で着けている人を見たことがないですが、いわゆる ネックブレース と呼ばれるプロテクターとなります。
主にオフロードで用いられていて、首の部分にリング状のプロテクターをすることで、転倒の際にそこでヘルメットが止まって、首がそれ以上(=可動域を超えて)曲がらないようにするものです。
ここまでいろいろ首から下の部分を守ってきましたが、(専門家ではないため確実なことは言えませんが)結局首が折れてしまったり大きく損傷するとかなり致命的なはずです。
そのため、個人的にはもう少し流行ってほしいプロテクターとなります。
▲ネックブレースの例(左: 高価な専用品 / 右: 安価で簡易なもの)
性能面で見れば左のような専用品が薄く作られていて普段の可動域は広く、反対に簡易なものは分厚い分、もともとの可動域が若干小さくなります。
(例えば公道だと振り向きがしづらくなる。)
そのため、特に公道使用を考えると前者のほうが良いですが、価格が安くても2.5~3万円程度とかなりお高いです。
ただ他方、後者は5~6000円程度とお手頃な価格となっています。
そのため、ここからは布教のために安価で簡易なものを選ぶときの注目点を少しだけ紹介します。
といっても、基本的にどこのメーカーでも一緒(というか選べるほど選択肢もない)ため、見るべき箇所は1箇所だけ、
赤枠で囲った部分がベルクロではなく、バックルできちんと留められるようになっているものが良いです。ベルクロだとうまく固定できないことが多いです。
以上、最後ネックブレースの布教記事と化したプロテクターの選び方記事でした。
それではまた。